子どもの歯並びの種類とその影響‐矯正が必要な歯並びとは?

正しい噛み合わせ 子どもの歯と矯正

子どもの歯並び、成長とともに気になってくるものですよね。 我が家も3人育てている中で、それぞれ歯の生え方や並び方が違っていて、ちょっとしたことでも「このままで大丈夫かな?」なんて不安になることがありました。特に我が家の三男は反対咬合(受け口)なので、矯正するべきか、このまま放っておいても大丈夫なのかかなり悩みました。

今回は、そんな子どもの歯並びについて、「どんなタイプがあるのか」「どんな影響があるのか」「矯正が必要なケースは?」という視点から、できるだけやさしくまとめてみたいと思います。

子どもの歯並びの主な種類と特徴

子どもの歯並びは大きくいくつかのタイプに分けられます。

正常の歯並び

よく見かける不正咬合は以下のようなタイプです。

出っ歯(上顎前突)

出っ歯(上顎前突)

上の前歯が前に突き出ている状態です。指しゃぶりや舌を前に突き出す癖(舌突出癖)、口呼吸などが関係していることもあります。

見た目が気になるだけでなく、転んだときに前歯が折れやすいなどのリスクもあると言われています。

受け口・反対咬合(下顎前突)

受け口・反対咬合(下顎前突)

下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態です。いわゆる“反対咬合”とも言われます。

これは、顎の骨格に関係することも多く、自然に治ることもある一方で、早めの対応が必要なケースもあります。小学校入学前後には一度相談するのが安心です。

実は、わが家の三男も「反対咬合」と診断され、現在矯正治療を進めているところです。歯並びや噛み合わせにどんな問題があったのか、また治療の流れや費用についても詳しくまとめましたので、興味のある方はぜひこちらもご覧ください。

👉 三男の矯正治療の記録はこちら

開咬(かいこう)

開咬(かいこう)

前歯が上下で噛み合わず、すき間が開いている状態です。舌で前歯を押す癖や、指しゃぶりが長く続いた場合に見られることがあります。

噛み切る力が弱くなるだけでなく、発音に影響が出ることもあります。

叢生(そうせい)・歯のデコボコ

叢生(そうせい)・歯のデコボコ

歯がきちんと並ばず、重なり合ったり斜めに生えてしまった状態です。顎の大きさと歯のサイズが合っていないことで起こることが多いです。

見た目が気になるだけでなく、歯磨きがしにくく、虫歯や歯周病のリスクが高まると言われています。

過蓋咬合(かがいこうごう)

過蓋咬合(かがいこうごう)

上の前歯が下の前歯を覆い隠すように深く噛み込んでいる状態です。下顎の動きが制限されることがあり、顎関節に負担がかかるケースもあるようです。

悪い歯並び(不正咬合)のデメリットとは

不正咬合は見た目の印象ももちろん気になりますが、歯並びが悪いことで起きる問題はそれだけではありません。

デメリットの内容具体的な影響や問題点
歯磨きがしにくい虫歯や歯肉炎になりやすく、口腔内の衛生状態が悪化しやすい
よく噛めない食べ物の消化が不十分になり、栄養の吸収に悪影響を及ぼすことがある
発音がはっきりしない場合があるサ行やタ行などの発音が不明瞭になることがあり、会話に支障をきたすことも
顎の成長に影響する可能性がある顔全体のバランスに影響し、左右非対称やしゃくれなど、見た目にも変化が出ることがある
精神的な影響歯並びが気になって笑顔が減る、自信を持てなくなるなど、心の健康にも影響する

やっぱり、早めに気づいてあげることが大切なんですよね。

矯正治療は必要?どんなときに考えたらいいの?

すべての歯並びがすぐに矯正が必要というわけではありません。子どもの成長とともに自然に改善することもあります。

ただし、たとえば“受け口(反対咬合)”のように、放っておくと大人になってからの矯正が難しくなるケースや、開咬・出っ歯なども、癖が原因の場合は早めの対応が有効なこともあります。

矯正のタイミングは、小学校低学年(6〜9歳)くらいに一度矯正専門医に相談してみるのがおすすめ。骨の成長が活発なこの時期なら、あごの発育も含めた治療がしやすいと言われています。

まとめ|気になったら、まず相談を

歯並びは、見た目の問題だけじゃなくて、虫歯や噛む力、発音、あごの成長、さらには気持ちの面まで、いろんなところに影響してくるんですね。

「これって普通?」「大丈夫かな?」と思ったときに、気軽に相談できる歯医者さんがあると、それだけで安心感が違います。

子どもの歯並び、家庭でもできるケアはもちろん大切ですが、やっぱりプロの目で一度見てもらうということが、大事な一歩だと思います。

参考資料

・日本顎咬合学会誌「小児患者の矯正治療開始時期に関する調査」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jacd/41/3/41_230/_article/-char/ja

・GrowthRing「小児の不正咬合に対する早期矯正治療の有効性」
https://growthring.healthcare/learning/pubmed/detail/38627388/

・日本臨床矯正歯科医会「子供の歯並び見直して」
https://www.kknews.co.jp/post_health/20180423_8b

・日本臨床矯正歯科医会「不正咬合の種類と治療法」
https://www.jpao.jp/10orthodontic-dentistry/1005orthodontic/3_1.html

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